孤独な天使に愛の手を。
第2幕
晴れた朝、それとも雨の日。
あれから家に帰ってきて…。
ぼーっとして、現実感がない。
本当にあの出来事は現実に起こったの?
キス、してしまったし。
ファーストキスだよ!?
抱き枕を抱えながらベットの上をゴロゴロと転がる。
トントンとドアをノックする音が聞こえてきた。
「はーい。どうぞ。」
ガチャリとドアが開き、血相を変えた両親が私の部屋に飛び込んできた。
「どうしたの?お母さん、お父さん。」
「お、お前…。あの明王寺さんといつの間に仲良くなったんだ?」
仲良く?どういうこと?