孤独な天使に愛の手を。
お父さんを不安にさせちゃダメだ。
幸せになるよって。大丈夫。という意味を込めて軽く頷いた。
「心結…。ごめんな。」
大丈夫。大丈夫。
私は大丈夫。自分に言い聞かせるように呟いた。
結婚って、夢さんは何を考えているんだろう。
私たちの間に愛なんてない。
私が一方的に慕っているだけ。
すごく嬉しいんだけど、少し、いや、かなり戸惑っている。
私でいいんだろうか。
どうしていきなり結婚なんて…。
夢さんの気持ちが分からなくて、私は、はぁっとため息をついた。