孤独な天使に愛の手を。
「奥様っ!お帰りなさいませ!!」
「久し振り〜、会いたかったよ!」
お母さんがメイドさんたちと再会の抱擁を交わしているうちに、私は自分の部屋に急いで向かう。
制服を脱いでクローゼットに掛けた後、部屋着に着替える。
「ちょっと!ミュウ、クリスマスパーティーの準備があるって言ったでしょう。」
「…お母さん、ノックくらいしてよ。」
早足でお母さんの元へ向かう。
私の部屋は無駄に広い。
「ごめんごめん。ドレスをデザインしてくれるデザイナーが来てくれているのよ。ミュウもちゃんとした格好に着替えて来なさい。」
「分かった…。」
私は仕方なく白いワンピースに着替える。
少し急いで階段を下りると、もうデザイナーの方は客室へ通されていた。