ぱんつのおかず
「………えっ」
「………」
事故、みっつめ発見。
太ももに、手がのっている。
そして、指が、ウチの短パンのなかに進入しようとしている。
うにょーり。イモムシみたいな動きで。
「…えっ、や、なにっ」
「なに……て、おれかてオトコノコやもん」
あれ。あれ。
ちょっと待って。数分前から解説してだれか。
だっておかしい。
「つっ…都合ええときだけ『ノコ』つけて可愛い子ぶるんズルない!?」
「ほな、男や」
「おと…っ」
「な、男やろ?」
「い…ちょ、待って!落ち着こう!!話せばわかる!話そう!!語らおう!!いったん正座しよか、うん!!」
セッチこわいこわい。なに。
なんでそんな迫ってくんの。
足引いて、たいそう座りして、顔の前でエックスみたいに、腕を重ねてバリアを作る。