ぱんつのおかず


「………えっ」

「………」



事故、みっつめ発見。


太ももに、手がのっている。


そして、指が、ウチの短パンのなかに進入しようとしている。


うにょーり。イモムシみたいな動きで。



「…えっ、や、なにっ」 
   
「なに……て、おれかてオトコノコやもん」



あれ。あれ。


ちょっと待って。数分前から解説してだれか。


だっておかしい。



「つっ…都合ええときだけ『ノコ』つけて可愛い子ぶるんズルない!?」

「ほな、男や」

「おと…っ」

「な、男やろ?」

「い…ちょ、待って!落ち着こう!!話せばわかる!話そう!!語らおう!!いったん正座しよか、うん!!」



セッチこわいこわい。なに。


なんでそんな迫ってくんの。


足引いて、たいそう座りして、顔の前でエックスみたいに、腕を重ねてバリアを作る。


< 12 / 400 >

この作品をシェア

pagetop