ぱんつのおかず

小雪がまたため息ついて、



「ほんまお兄ちゃんは…」



とか、ブツクサ言いよる。


はよ部屋出ていったらいいのに、顔上げて見てみたら、まだおった。小雪。


しかも、おれの部活用のスポーツバック、イス代わりに尻にしいて。


…なんつー妹や。



「…今度は一体、なにして怒らせたわけ?」



足組んで、エラそうに聞いてくる小雪。


なにして…って。怒らせた…って。


それ以前の問題や。



数時間前の場面。思い出したら、ため息が出る。



…あんなこと、するつもりやなかった。


全然、そんなつもりなかったねんて。



「ハァ……」



終わった。


絶対、こふじに嫌われた。


自分でも、無茶苦茶やったと思うわ。


でも、もっかいやり直したとしても、冷静にふるまえる自信なんかない。


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