ぱんつのおかず


…だってな。

告られとってん。こふじ。


あろうことか、あの、タマキの野郎に。



部活中。たまたま、こふじの教室見上げてみたら、2人で残っとるんが見えて。


何しよんねん、て思うやん。ソワソワするやん。腹立つやん。


せやから、部活終わってから、焦って、ダッシュで校舎戻って。


クツ履き替えよったら、聞こえてんか。



『藤田さん、おれとつき合わん?』



…もう、その時点で、プッチーン!て、何かが切れたでな。


カーッ!て、アタマ熱なって、その後はストッパーきかへんかった。


とりあえず、ズカズカ、二人のほう歩いていって。


こふじの腕とって、「おれの彼女や!」て、言い張って。


強引に連れ去って。


キス、したし。無理やり。


ギュウウて、してもたし。しかも。



『ほかのヤツに、さわらせんな』



…とか。半分、告白したようなもんやんか。


< 129 / 400 >

この作品をシェア

pagetop