ぱんつのおかず
「…しゃーないなぁ。なにがあったんか、詳しく知らんけど」
小雪が、ポン、て。
励ますみたいに、おれの肩たたいてった。
「小雪ちゃんが、恋愛ベタ〜なお兄ちゃんでもわかるように、アドバイスしてあげてもええけど?」
「………」
「アドバイス、してあげる言うてんねん」
無視しとったら、グワッ!て、両手で顔つかまれて。
無理やり、横に向けられる。
「なんやねん…もうええって。メシ食うてこいや…」
「うっさいだまって聞いて。ここに…あー、コレでええわ、ここに、お兄ちゃんの読みかけのマンガがあります」
おれがクラスのヤツから借りたマンガ、勝手に拾い上げて。
目の前に突き出して、小雪は言うた。
「これをな?急に、チョウチンアンコウって思え~言われたら、どう思う?」
「イヤまったく意味がわからへん」