ぱんつのおかず
…チョウチンアンコウてなんや。深海魚のやつか。
普通に、高速でツッコミ入れてもたがな。
「やから、どう?って。無理やろ」
「…?…おお」
「お兄ちゃんは、峰子ちゃんに全く同じことやっとんの」
……は?
目ぇ丸くするおれに、変わらずエラそうな口調で続ける小雪。
「お兄ちゃんと、峰子ちゃんてさ。毎日毎日、同じ部屋でゴロゴロダラダラする関係やろ?もしくは会えば口ゲンカ、の関係?」
「……」
「…お兄ちゃんがなんでやる気なったか知らんけど、いきなりそういう、恋愛対象として見ろっていうても、無理やん。チョウチンアンコウにはなれんやん」
「別にチョウチンアンコウにはなりたない」
「そこに対するコメントは待ってないねん」
ハアア、て息ついて、小雪は床にマンガを放る。
そんで、ズイッて顔近づけてって。真剣な顔で、おれに言うた。