ぱんつのおかず


…や、ウソでは、ないねんけど。


なにを言うとるねん、おれ。つーか、なにしおらしく謝っとるねん、こふじ。



「セッチ、昨日、ありがとう」

「………」



しかも、素直にお礼言うてるで。


え、大丈夫?まだアタマ、菌におかされとるんやろか。


もしくは別人か、こふじの。お前、ダレや。



「…なんやねん気持ち悪いな」



そんで、風邪引いとろーが引いてなかろーが関係なく、おれの口から出てくるんは悪態っていう、な。残念すぎるわ。


そしたらやっといつもどおり、おれを下からにらんで、こふじが言うてきた。



「…気持ち悪いってなんよ」

「は?言うとることと、あと髪型と顔や」

「セッチの存在自体も十分気持ち悪いわ」

「は…はぁ!?存在自体、ておま、全否定か。全部か。ものすごいけなし方覚えたもんやなこの剛毛!!」

「だまれハゲ」


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