ぱんつのおかず
✳︎



「……なに見とんねん」



ギロッとにらまれて、不機嫌な声で言われて、めっちゃ腹立った。


夕飯すましたあとの、ウチの部屋。


ウチより早く部屋に入って、ことわりもなくベッドを占領したセッチ。


あとからやってきたウチを、ものごっつうっとおしそうな顔で見てくんねんけど。


なんでや。どこの国の暴君や。



「べつに見てへんし!はよのいてよ」

「おまえそのへん座ったらええやんけ」

「なんでよウチのベッドやもん!!っていうかまた靴下!汚れるやんか脱いで……っわ!?」



顔面に、靴下が飛んできた。


脱ぎたてのやつを、乙女の顔に投げるかふつう。信じられへん。


なあ、聞いて。ほんま、信じられへんねん。



『大事なのは中身や。見せろ』



あんなことやらかしといて、やで。


その次の日からも、セッチはぜんぜんフツウやねん。


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