ぱんつのおかず
焦って、背中が冷たなった。
止めな。割り込みたい。そんなんこれ以上、聞きたない。
でも、動けんかった。
人が多いから、とかやなくて。
心のどっかでな。もうハッキリトドメさされたいってのが、あったから。
ジワジワ無理ってわかっていくの。その度に落ち込むの、けっこうしんどいねん。
けっこう、ていうか、だいぶキツい。
死刑宣告じーっと待っとるみたいで、どうせ死ぬのに、でもどっかで期待して。
そういうのホンマ、いい加減ツラいねん。
心のザワザワは止まらんまま、タマキは話を続けとる。
「つき合ってんちゃうかって、ウワサもあるやろ?」
「〜ええっ!?ぜ、ぜーんぜんっ!!ぜんっぜん!!ない!!それはないっ!!」
…そんで、めっちゃ否定すんのなお前。
ちがうよ〜程度の一突きでええやろ。そんなめった刺しにせんでもええやんけ。