ぱんつのおかず

焦って、背中が冷たなった。


止めな。割り込みたい。そんなんこれ以上、聞きたない。


でも、動けんかった。


人が多いから、とかやなくて。


心のどっかでな。もうハッキリトドメさされたいってのが、あったから。


ジワジワ無理ってわかっていくの。その度に落ち込むの、けっこうしんどいねん。


けっこう、ていうか、だいぶキツい。



死刑宣告じーっと待っとるみたいで、どうせ死ぬのに、でもどっかで期待して。


そういうのホンマ、いい加減ツラいねん。


心のザワザワは止まらんまま、タマキは話を続けとる。



「つき合ってんちゃうかって、ウワサもあるやろ?」

「〜ええっ!?ぜ、ぜーんぜんっ!!ぜんっぜん!!ない!!それはないっ!!」



…そんで、めっちゃ否定すんのなお前。


ちがうよ〜程度の一突きでええやろ。そんなめった刺しにせんでもええやんけ。


< 249 / 400 >

この作品をシェア

pagetop