ぱんつのおかず
パーン!パーン!って連続して鳴る、小気味ええ音。
うれしそうなこふじの顔が、赤や黄色に染まっていく。
…なぁ。なんやねん。
なんやねん、お前。
おれと付き合うなんか、絶対ない!なんやろ。
せやのに、おれがスネるからってなに。
おれがスネるからタマキとは付き合えんって、なんなん、それ。
なあこふじ、おれ。
ちょっとは期待、してしもてええの。
「……えっ」
ほかの二人にはばれんように、そっとこふじの指に触れた。
指からたどって、ギュッて手ぇ、握る。
めっちゃぬくい。
こふじの温度感じたら、なんかバカみたいに、泣きそうになった。
「セッチ、」
「こふじ」
手をつかんだら、言いたなった。
「…好きや、こふじ」