ぱんつのおかず
え、なに。全然わからん。
なんで教科書取る流れで押し倒しにかかってんの、この人?
「…こふじ」
「う…わああああっ!?」
ぬって顔が近づいてきて、とっさに脚曲げて、むやみやたらに蹴り上げた。
そのうちの1発が、急所にクリーンヒットや。
床で丸まっとるセッチに、トドメとばかりに教科書を2、3冊投げつける。
教科書様々をこんな粗末に扱っとるから、いつまでたってもウチの頭はかしこならへんねん。
そんなに使い込んでないのにすでにボロいねん。
セッチのせいや。
「…っ、ほんま痛い…ありえへん」
「うん、その言葉そのまんま返すわセッチ。ありえへん」
床でダンゴムシ化したまま、セッチがめっちゃにらんでくる。
ものごっつコワいお顔や。子どもが見たらキェェ〜いうて泣くで。