ぱんつのおかず


「…っ、あーわかりましたわかりましたぁ!賢い人らぁにまぎれて図書館にでも行ってきま…」

「行くな」

「…!?」

「おって」



そう言うて口とがらされたら、散々あったはずの文句も喉の奥に引っ込んでまう。


セッチだけちゃう。

…ウチのビョウキも、悪化しとる。


ほんまにビョウキ。

セッチに対するドキン、がいちいち大きなっとるねん。


散々おそわれかけとるのに、部屋まで来られると通してまうし。


その、心底、イヤじゃないっていうか。


気ぃ抜いたら受け入れてまいそうな自分がな。おって。


…いや。いや、ちゃうで。ちゃうねんで!?ホンマ、そんなおかしい感情の割合は、ミクロンサイズやねんけどな。ミクロてどれくらいか、実際知らんけどな。


でもイヤって思わへん自分がおそろしいから、余計に。蹴りにも力が入ってまう。


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