ぱんつのおかず

目ぇむいて、振り返る。


ビックリや。なににビックリって、その適当さ 。


あくび混じりのうえに、顔がまたマンガの向こう。


やから、顔。顔を出せ。


靴下を脱げ。



「無理っ!!」

「……は?」



やっと見えた、顔。


髪はふわふわしとるのに、その下に並ぶパーツはいかつい。



「だって、あれやで!?ウチ、つきあって、そんで結婚する人にハジメテを捧げる主義やもん!!」

「…ほう」

「そやから、無理!セッチに捧げるとかそんなん…っふ、いや、無理やん…」

「なに笑ろてんねん」



ベシィッ!!と、かかとが飛んできた。


軽いチョップとかならまだわかるけど、なんでかかとでほっぺた狙ってくるん。


女の子の顔やで。信じられへん。


セッチはほんま信用ならん。ジャンケン3回勝負にしてくるし。


うん、根にもってる。


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