ぱんつのおかず

玉木くんの後姿に、天使さまの羽を見とったら。


いきなりセーラーのえり、グイ!て引っぱられて、グエ!てなった。


振り向いたら、友達3人が全員。こわい顔で、ウチに向かって前のめりや。



「「「どういうこと」」」

「えっ」



…こわいこわい。しかも、めっちゃ声そろってる。



「「「なんで玉木くん、わざわざこふじにだけ用事頼むん」」」

「えっ!?」

「「「ていうか、いつの間にあんなしゃべるようなったん、玉木くんと」」」



…な、なんでみんなにこんなニラまれてるん。


もしかしてみんなも宿題やってないん?言うとくけど救世主ノートは渡さへんで?


かばうみたいに、ノート抱え込んで、みんなの顔色をうかがう。



「え、みんな…どしたん?みんなこそ、そんな玉木くん玉木くん言うてなかったくない?」



そう言うたら、みんなの目がキラッ!てしたあと、トロン、てゆるんで。


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