ぱんつのおかず
無駄に体やわらかいのは知っとるけどな。こういう場面で、活用せんでもええと思う。
かかとばっかり注意しとったら、手ぇの方、見るん忘れとった。
手も飛んでくる。
ヒッと思ったら、なんでか知らんけど、ウチの手が握られてた。
「順序踏めばええって話?」
…なんでちょっとイラっとした顔してんの、セッチ。
「は?」
「手つなぐとこからはじめたらええの」
つかまれとる手に、ギュウて力が入る。
なぜ。なにを言うてるの、アナタ。
やっと、マンガ脇に置いたセッチ。むくりと起きあがる。
ベッドに腰掛けたセッチが、床にベタ座りしてる、ウチを見下ろす。
「目ぇ閉めて」
「…え?なんで」
「閉めろ。そんで歯ぁ食いしばれ」
「えっ、なに。ウチ殴られるん」
「いや、チューする」