ぱんつのおかず


「…べっつにぃ?なーんも悪いことしてへんし!」

「え~?カレシとは仲良くしーよ」

「カレシちゃうし!!」

「お母さん、雪生くんがオムコさんに来てくれるの楽しみにしてんねんから」

「~せやからっ!!結婚せぇへんしオムコオヨメもないしそもそもつきあってもないねんっ!!」



バンッ!て、コップ叩き置くのと。


ボリッ!て、噛み砕かれるおせんべいの音がかぶった。


足音荒立てながらリビング出て、階段のぼる。



「えー、雪生くん男前やねんからエエやん~」



ビックリするようなお母さんのセリフが、うしろから聞こえた。



…オトコマエ?目ぇ悪いんちゃう。


どの角度から見たらそうなりますかナナメ何度か小数点刻みで教えてほしいわ。



ドア開けて、自分の部屋に入る。


ピッカピカの白いベッドに、出迎えられて。


< 96 / 400 >

この作品をシェア

pagetop