男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
6月末、猛暑日が続くこの頃……。
いよいよ明日は、体育祭が行われる。
「ふわあ~……」
相変わらず寝不足は続いていて、あくびが止まらない。
今日はバイトもないし、昼寝でもしよっかな~。
なんて考えながら、げた箱へ向かって廊下を歩いていると。
――バンッ。
ある教室のドアが、勢いよく開いた。
「……!?」
声にならない驚きが伝わる?
ボケーッと廊下を歩いていたあたしの心臓には、特別悪いよ。
「……っ、知紗ちゃん!?」
その教室から出てきた人物は、なんと男。
一瞬、不審者だと思って逃げようとしてしまう。
……でも、待てよ?