男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
「俺は、知紗ちゃんが笑顔になることをしたい」
ドクンッ。
篤樹の言葉に、大きく心臓が高鳴った。
熱中症と言われたときとは比べものにならないくらい、篤樹の言葉にドキドキした。
言葉も笑顔も優しすぎる篤樹を見てると、なんだか頭がクラクラする。
篤樹はすごくあたしのことを想ってくれているような、そんな錯覚に陥ってしまう。
あー……体温上がってきた。
完全に篤樹のせいじゃん……。
安静にしておいた方がいい、って言われたのに……。
「たくさん話させて悪かった……ゆっくり休めよ」
そんな声が、遠くで聞こえた気がした……。