男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
とりあえずステージに上がってみたものの何を言えばいいのか分からなくて、ただ立ち尽くすだけのあたし。
『さぁ、返事は!?』
「えっ!?」
突然、目の前にマイクが現れて、思わず後退りしてしまった。
『え~……っと……』
あたしの間延びした声がグラウンドに響く。
あたしは“ごめんなさい”って言えばいいんだよね……。
だって平塚くんはすごくいい人だけど、異性としての好きはないって言うか……。
だから……言わなくちゃ。
『あの、ごめ……』
言葉を遮るように、あたしの身体はフワッと抱き締められた。
正面から、あたしを抱き締めた平塚くん。
……え!?
平塚くん、どうしちゃったの!?