男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
『お名前をどうぞ!』
『井岡篤樹』
そう、ステージに立っていたのは、篤樹だったんだ。
篤樹がステージに立つだけで歓声が沸く。
さっきの平塚くんに対しての歓声もすごかったけど……篤樹の方が何倍もすごい。
『では、告……』
『知紗』
あたしが驚いている間に……発されたのはあたしの名前。
「えっ……えぇ!?」
今日はいったい、何の日!?
驚きながらも、心臓はドキドキしている。
これ……夢!?
びよーんと頬を引っ張る。
「知紗……あんたよ」
霞に呆れた目を向けられる。
……なんか冷たくない!?
『知紗さん、どうぞステージへお上がり下さい!』
お、お上がり下さいってね……!
正直……湊斗先輩や平塚くんの時よりすごくイヤ。