男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~



「っ!」


あたしが意識を戻した時には、春佳ちゃんの手の平が近付いてきていた。


──…叩かれるっ!

あたしがギュッと目を瞑った時、




「女って怖ぇなー?」


正門の方から聞こえてきた声に、春佳ちゃんの動きが止まった。



「誰よ…!」

「言わなきゃ分かんねぇのか?」

「おっ、奥原朔…!?」


奥原朔──…朔の顔を見てギョッとした春佳ちゃん。



……な、何で朔がここにいるの?


久しぶりに見る朔は、相変わらずカッコいい。



「呼び捨てすんな」


朔はそう言って春佳ちゃん達を、鋭い目付きで睨む。



< 230 / 414 >

この作品をシェア

pagetop