男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~



「何でそんなにイヤなの?」

「ゔっ……」


篤樹はいないと思うけど……平塚くんはもちろんいるし、

生徒会関係で湊斗先輩もいるかもしれない。


だって……会いたくない、ってより……どんな顔して会えばいいの?って感じ。



「理由も言えないなら、さっさと行く!いってらっしゃい」


あたしの背中を押すお母さんに、抵抗する暇もなく──…

気付いたら外に出ていた。



「お母さんの……バカぁ!」


やけくそになって、ドアに向かって叫んでみるけど

何だか虚しくなって仕方なくとぼとぼと歩きだした。



< 266 / 414 >

この作品をシェア

pagetop