男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
「あ、篤樹…」
名前を聞いただけで動揺しちゃうあたしってどうなの?
そんなことを思っていたら、湊斗先輩が口を開いた。
「知紗ちゃんの好きな人だろ?」
「──っ!」
朔にも言われたことだ…
あたしって、そんなに分かりやすいの…?
「もう霞が言ってたかもしんねぇけど……知紗ちゃんが、知らないことがきっとあるから」
「……へ?」
「諦めるなよ?俺だって知紗ちゃんのこと諦めねぇから」
湊斗先輩は、そう言うと意地悪そうな笑みを浮かべた。