男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
「話しておいた方が今後のためよ?」
あれ?おかしいな……。
鞄が異様に重いんですが……!
そろーっと後ろを振り返れば、霞の黒いオーラの笑みと、鞄を強く握る手が目に入る。
「分かった、話すから!」
あたしがしぶしぶ頷くと、鞄が軽くなり霞に可愛い笑顔が戻る。
「ま、そうはいってもバイトに遅れるのは困るだろうし、後でカフェに行くね!」
手を振りながら教室を出ていく霞を見送る。
霞が“休憩時間になったらメールね!”と捨て台詞のように言ったのを聞いた後、
あたしもバイト先へ向かう。