男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
「あ…そっか。そういうことか。ちょっと焦った」
篤樹はそう言って、照れたように笑った。
「あたし……父親のことがあってまだ“男”に対する嫌悪感が無くならないの」
やっぱり簡単には消えないから…
「でも」と続けて、あたしは篤樹を見上げた。
「篤樹は信じてみようと思うの。だから……こんなあたしだけど、よろしくね?」
信じたいんだ。
あたしが好きになった……たった1人の男の子だもん。