男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
「そ、そういうつもりじゃ…」
「そういうつもり、って?」
間髪入れずに聞いてきた篤樹は、今も妖艶な微笑を浮かべている。
「うぅー……篤樹の意地悪」
そんなの、なんて言えばいいの?
2人っきりで……甘い雰囲気になると思った、って?
………む、ムリ!
絶対言えない!
「破壊力ハンパな……っ」
意味不明なことを言ってきた篤樹をポカンと見ていると、
篤樹はふっと笑ってあたしを見つめてきた。
「キス、しとこーか」
部屋へ入ったばかりでドア付近にいたあたしは、
いとも簡単に壁ぎわへ追い詰められた。