男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
でも、すぐに呆れたような優しげな笑顔を見せて。
「手伝いなんていいから!彼氏の相手をしないでどうするの」
そう言った後、また野菜を切り始めた。
「でもっ「いいから」
何とかキッチンにいる理由を言おうとしたのに、
お母さんの有無を言わせない強い口調に黙るしかなかった。
「ご飯よー」
それから1時間後。
ご飯が出来上がり、テーブルにはあたしと篤樹が隣に座って、
あたしの向かい側にお母さん、篤樹の向かい側に千尋が座った。
「うわ、うまそー…」
「おかわりもあるから、たくさん食べてね」
目の前で繰り広げられるほのぼのとした会話。