男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~



そう言いたくなったけど。


「いただきまーす!」


カレーが食べたかったからスルーした。


………うん、お母さんのカレーはやっぱりおいしい!

と、1人にこにこしていると。




「今日は、知紗ちゃんのお父さんの話を聞きたくて伺ったんです」


篤樹がそんなことを言うもんだから、あたしの手がピタリと止まり

千尋も手を止めることはなかったけど、視線だけ寄越した。



「まぁ……お父さんのことを?」


少し目を見開いたお母さん。

まさか、篤樹の口から出るとは思わなかったんだろうな。



< 331 / 414 >

この作品をシェア

pagetop