男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
「きっ!」
キスされた!?
あたしが叫び声を上げたのが聞こえたのか、篤樹が肩をふるわせて笑っていた気がした。
「篤樹のバカ……」
最後の最後にキスされたら頭から離れなくなって、
またすぐに会いたいって思っちゃうじゃん……
「ちゃんとお見送りした?」
リビングへ戻ると、お皿洗いをしているお母さんが尋ねてきた。
「うん、してきたよ」
家の前までだけど。
駅まで送りたかったけど、篤樹は遠慮すると思ったから言わなかったんだ。
「篤樹くん、すごくいい子ね」
洗い終えたお皿を拭いていると、ふいにお母さんが口を開いた。