男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~



「知紗って、ほんと自分が分かってねーな」


………え。

な、何それ!


あたしが口を開くよりも、篤樹があたしの腕を掴む方が早くて。



「ひゃあ……っ!」


急に引かれた腕にバランスを崩して、あたしは驚きの声を上げた。


……危ないなぁ、もう!

体勢を立て直したあたしはキッと篤樹をにらむ。



「にらんでも怖くねーし。いいから早く来い」

「怖くねーし、って……!てか、どこに?」


なんか篤樹に負けてる気分。



「海。まだ入ってねーじゃん」

「そうだけど……」


雅斗さんをチラッと見るあたし。



< 387 / 414 >

この作品をシェア

pagetop