男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
「な、何言ってんの!早く海に入ろうよ!」
ドキドキを隠すように、海の方へ顔を向けて大きな声で言った。
「ん、そーだな」
そう言って歩きだした篤樹の後ろを付いていく。
………よかったぁ、バレなくて。
篤樹って、あたしがドキドキするようなことばっかりする。
それは、恥ずかしいけど嬉しい。
篤樹が思ってる以上に、あたしは
篤樹が好きみたいだ───……
「遊んだねー!」
「遊び疲れたな」
夕方。
午後はたくさん遊んであっという間に帰る時間になってしまった。
霞と魁斗くんが仲良さそうに話している。