男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
その途中、知紗は困ったような顔で振り向いて俺を見てきた。
小さなことにイライラしてしまった自分が恥ずかしくて、目を合わせることが出来なかった。
「はぁ……」
それから、知紗も部屋へ行ってしまった。
絶対に感じ悪かったよな……。
「篤樹は知紗ちゃんが大好きなんだな~?」
なにもかも見透かしたような瞳で見てくる先輩。
「あんな優しい顔してる篤樹、初めて見たよ」
「………」
優しい顔、してたのか?
こんなに小さな嫉妬なんかしてる俺が……?
「……篤樹!」