男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~



その途中、知紗は困ったような顔で振り向いて俺を見てきた。


小さなことにイライラしてしまった自分が恥ずかしくて、目を合わせることが出来なかった。



「はぁ……」


それから、知紗も部屋へ行ってしまった。


絶対に感じ悪かったよな……。



「篤樹は知紗ちゃんが大好きなんだな~?」


なにもかも見透かしたような瞳で見てくる先輩。



「あんな優しい顔してる篤樹、初めて見たよ」

「………」


優しい顔、してたのか?


こんなに小さな嫉妬なんかしてる俺が……?





「……篤樹!」



< 410 / 414 >

この作品をシェア

pagetop