男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~
「はあぁぁあー……」
体育館から教室へ戻ってきて、机に突っ伏すと長ーいため息。
周りは嬉しそうにしてるのに、あたしだけ暗い。
「知紗、ごめんね?お姉ちゃんがあんなことを思いついたばっかりに……」
霞の申し訳なさそうな声が聞こえて、顔を上げる。
「んー……大丈夫、だよ」
いや、全然大丈夫じゃない。
こうなったら体育祭サボるか。
「大丈夫じゃないくせに……ってまさか知紗、サボろうとか思ってないわよね?」
ギクッ。
「ま、まさかぁ~!あたしの唯一の取り柄は運動が得意なことだし~!」
そこまで言って後悔しても遅い。