桜幸恋華

ガラッ―‐

大広間書いている部屋の襖を男が開けた。声もかけずに。

「総司。お前は襖を開けるときに声も掛けれないのか。」

あきれたように言う副長と呼ばれる男。

(この人、総司って言うんだ。)

「で、君は何であんなとこにいたのかな」

副長の隣にいた局長に言われた。

「それは―‐」

「無理にとは言わないぞ」

局長たちの優しさに美桜は全部を打ち明けようと思った。

「一ヶ月前―‐
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