桜幸恋華

「一ヶ月前、私の母が死にました。病でなく、寿命。母はまだ38でした。母は死に間際に白神家の長男の白神 桜鬼の話と白拍子の舞によって傷や病を癒す力があると聞きました。私は天涯孤独の身となりました。だから桜鬼を私の実の兄を探しに参ったのです」

「ほぅ、傷が治せると」
局長がいった。

「はい」

局長の手の傷が見えた。
(今舞を見せたら信じてくれるかも)

「今から舞を見せます」

幹部の者達も呼ぶことになった。

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