桜幸恋華
始まりは赤に染まる
半年は穏やかに暮らしていた―‐
幹部達が呼び出された。
土方が入ってきた。
「古高が吐いた。」
「長州は天子様を連れ出すそして京に火を放つらしい」
土方の話は恐ろしいものだった。
「あいつらバカなんじゃないの」
総司があきれる。
土方は
「今日、会合を開くという噂を聞いた」
と表情を厳しくした。
「会合を開くのはどこだ」
近藤が聞いた。山崎と言われる男が降りてきた。
「四国屋あるいは池田屋のいずれかだと思います」
「よし。トシ、隊士達を集めてくれ」
局長の名で幹部は動き出した。