鬱になれる短編集
男の子を崖に連れて来た。そして二人で見上げた。
若菜を欲しそうに見つめた。男の子は登ったが、崖が濡れていたのですぐ落ちた。

変形した男の子を馬小屋にしまった。だが、このままでは効率が悪いと思った。

後ろを男性が通った。太った人だった。私に話し掛けてきた。

――最近、子供達がいなくなっているんだ。こんな森にいては危ないよ。後ろにあるのは馬小屋かい? 変な臭いがするね。

男性は小屋の馬を視認した後、白いものに気付いた。

――あれは何だい?
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