鬱になれる短編集
車に乗って町に着いた。
女の子は車を降りると、運転手に少し待つように言った。彼は快諾。彼の心は外見とは裏腹に、とても美しいようだった。

女の子は適当な公園を見つけると、なるべく体の大きな人間を見つけ、殴りかかった。それを車に持って帰り、荷台に乗せ、布で覆うと運転手に例の崖へ発進を命じた。彼は快諾。
このひとはいいひとね、と女の子は思った。
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