初恋から2番目の恋




「ただいま、誰かいるの?」


部屋をノックしてお母さんが入ってきた


お母さんはびっくりした顔をした


「あ、おかえり」


「どっ、どーも

一緒のクラスの峰大地です!」


大地は緊張したように言った



「そうなの、ゆっくりしてってね」


お母さんはそれだけ言って出ていった



お母さんはいつも

あんな感じでそっけない



私よりも仕事優先なんだ


だから私、冷たい人になったのかな?


親の愛が足りないから




「彩乃のお母さん、美人だな!

似てる!」



満面の笑みで言う大地に


どこか安心している私がいた




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