リンゴはいかが?
「雪姫さん、僕はそろそろ…」

スッと立ち上がろうとした先生の腕を掴み、小さく、甘えるように呟いた

「…やだ…
もう少し…もう少しだけ一緒にいてください…」

クスリと綺麗に笑った先生。
少し挑発的な笑みを浮かべている

「雪姫さん?
さっきの強気はどうしたんです?
僕が帰るのが寂しいのですか?」

先程よりも強く腕を引っ張った

「夕食…だけ。
一緒に食べよう?
頑張って作るから…」

「分かりました。
夕食だけですよ?」

この先生…
…隠れドSですの?
全く見えませんわね。
さぁて、ここからが勝負どころ…かしら?
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