抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。
『…お前、これ何だよ。』
『…えっ?』
『お前、隠れてこんな事してたのか!?誰だよ!こいつ!お前、こいつが好きなのか!?何とか言えよ!!』
私は何も言えなかった…。
ただ、泣いて謝るしか出来なかった…。
『お前、こいつとヤったのか!?だから、俺とヤらないんだろ!?』
『違う…そんなことしてない…。』
『ふんっ!!お前なんか信用出来ねぇ!!』
ガッシャーン!!
夫はコップを壁に投げつけ、部屋から出ていった。
最も恐れていたこと…
夫にバレるということ…。
泣きながら、割れたコップを片付け、もう終わりだと確信した…。