抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。
私は、あれからリビングから動くことが出来なかった…。
気づけば、朝になっていた。
夫が寝室から出てきた。
『俺はお前を一生許さない。恨み続ける。だけど絶対離婚はしない。』
そう言って、夫はまた寝室へと戻っていった。
もう、ダメだ…。
元々、夫ある身の女が恋なんかしちゃいけないんだ…。
永久の愛を誓い合ったのだから、それを一生添い遂げなければいけない。
もし、万が一、他に好きな人が出来ても、表に出してはいけない。いつか、想い出に出来るまで心に閉まっておくべきだった…。