抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。
夕食もほとんど食べれなかった。
ただ、必死に家事をこなすだけだった。
その時、夫の会社用の携帯が鳴った。
『はい。お疲れ様です。…はい、わかりました。すぐ行きます。』
『おい!俺、これから会社行くから用意すれ。もしかしたら帰れないかもしれない。』
『…はい。』
『くれぐれもバカな事するなよ。』
出来るわけないでしょ…。
今、見ちゃったんだよ?
いいから、早く会社行ってよ…。
早く…泣きたいんだから…。