抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。
月日だけが過ぎ…
とうとう…あの日がやって来た…。
どうしても抜けられない接待があると、夫が言ってきた。
それが、昨日。
私が…純くんの口から真実を聞いた日…。
今日も会っているかもしれない。
返事は来ないかもしれない。
もう私の事なんて、忘れちゃったかもしれない…。
メールがダメなら、電話をかけてみよう…。
怒られるかもしれないけど、どうせ嫌われるならとことん嫌われたい…。
思いきって、電話をかけた…。
『もしもし?』
出た…。
でも、やっぱり怖かった。
聞かなきゃ…よかった。
こんなに苦しくなるなら…あなたを好きにならなければよかった…。