抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。




唯一、自分を取り戻す時がある…。





それは…純の首筋からキラリと光るモノを見つけた時…。





あの日以来、逢うことはない…。




会社でたまに挨拶を交わすくらい…。





どんなに遠くにいても、純の姿を見つけることが出来る。





そして、ワイシャツの隙間から光るモノ…。





それは、私の首にもあるモノ…。





お揃いのネックレス。





それを見つけるだけで…私はあの日を思い出せる…。





これがあるから…私たちは繋がっていられるんだ…。







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