抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。



俺はケジメをつけるために、彼女と別れた。




彼女は…俺の気持ちを察したのか、何も言わず受け入れてくれた。



いけない事はわかってる。



だけど…それほどに暁は大切なヒトだから…。




俺はまだまだ未熟で、女1人幸せに出来ない半人前だけど…俺は生まれ変わりたい。




この先、どんな困難が待ち受けようとも、乗り越えてみせるんだ。





だから…その隣には…暁がいてほしい…。





ネックレスを見る度に思い出すよ。




あの日の2人。




心から笑い合い、心から愛し合ったあの日。




暁の首筋にネックレスがあった日は、1日頑張れるんだ。




キスをしなくても…体に触れなくても…俺を見つけた途端に赤くなる暁を見るだけで、俺は頑張れるんだ。





暁、俺はお前を愛している。







愛しているよ。










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