抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。




沈黙が続く…。





でも、これだけは私の手で守りたい。





『…大丈夫…か?』




『うん…。絶対守るよ…。』




すると、純はポケットからネックレスを出し、私の首につけた。



そして、そのまま抱きしめてくれた。




久しぶりに感じるネックレスの冷たさ。




それと同時に味わう純の温かさ。




暫くその2つの感触に浸っていた…。








『私そろそろ…。』





家に帰らなければいけない。




現実は、待ってはくれない。





私たちは一緒に資料室を出た。







けど、この行動が…私たちを引き裂いてしまうとは…。




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