抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。
まずい…まずい…。
まさか、夫が会社に来るなんて、予想外だった。
…!!
純が…危ない。
『…純…。あなたはこのまま2階へ行って。お願い。』
『う、うん…。』
私は純を夫に近づけない為に、2階に行くよう指示をした。
『…迎えに来てくれたんですか。今着替えて来ます。』
『…。』
夫は何も言わない…。
私は急いで帰る支度をした。
ネックレスは…鞄の奥にしまった。
そして、夫が待つロビーへと向かった。
そして更に…この一部始終を見ていた人物がいた。
実夏だった。